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* その8 *  プロットへの誘い


さて。

いくら形式など無いといっても、やはりその道のプロに『これはシナリオだ』といわれる次元なわけですから、それはやっぱりい変えて行く必要があるわけですが。

小説を小説らしく書く為には、手始めにまず、何をすればいいのか。

言うまでも無く、これまで一度も作った事の無かったプロットの製作です。

プロット=設計図。

小説の設計図とは、一体どんなものかさえ良くわからなかった私は、小説家の卵、否、初心者が多く集まる某作家運営の掲示板で尋ねました。

小説を書くことに慣れた人ならば、馬鹿な質問だったでしょうが、その存在をこれまで考えた事の無かったものにとっては、ご飯を手づかみで食べていた赤ん坊が急に箸を渡されたのも同然で、扱いに困るのも当然といえば当然なわけで。

『プロットとは、例えばどんな形式があるのでしょうか?』

……直球です。
赤ん坊同然ですから。(笑)

そんな迷える子羊にも、あきれることなく丁寧に指南してくれるありがたい存在はいるもので、書き込みしてから間もなく、某方(後にこの人は、どうやらプロの作家さんだったらしい)より、あくまで自分の例ですが……ということで、起承転結と序破急の関係と、その具体的な例文を教えていただきました。

さて。
箸の存在と、その使い方は教えてもらったわけです。

後は、それを使いこなせるかどうか。

ここからが自分との戦いです。(笑)

ともかく、どんな体裁になるのか、それを具体的に知る為にも、まずは実際に良く知っている『起承転結』という大きな四つの属性と、その中に存在するらしい『序破急』という三つの山をWordで見える形にしてみました。
起承転結のそれぞれに序破急、序破急のなかにも、さらに序破急を。
つまり、こうです。


 ※起
   ‐序(導入)
     ‐序(導入)
     ‐破(展開)
     ‐急(終結)
   ‐破(展開)
     ‐序
     ‐破
     ‐急
   ‐急(終結)
     ‐序
     ‐破
     ‐急
 ※承
   ‐序
     ‐序……と続くわけです。


うーむ。理屈は理解した。

次に書こうとしていた、まだ漠然とした案を元にして、それぞれの文字の下に教えていただいたものと照らし合わせながら、思いつく限りでなんとなく要約して当てはめてみました。

…………。

さーて、困った。

起承転結の大項目はともかく。
三段目の小さな序破急の山が、ほとんど埋められない。行き当たりバッタリで書いていたツケがこの結果です。

当然ですね。

とりあえず、無い知恵を絞って考えました。

本人は気がついていませんでしたが、当時はもともとシナリオ形式で書いていたので、既に書き上げた作品は、四十も五十もの章タイトルがついているわけです。そのたくさんの章タイトルをストーリーの展開にあわせて大きく四つに分け、その中からさらに三つに分類し……という風に分けられるんじゃないかと思ったわけです。

要は、内容の要約と考えないで、今までどおり漠然と在るイメージをタイトルにして考え、表記すればいいんじゃないかって。

うむ。一つ越えた気がしました。(それでいいのか????)

そして次の関門。

いつもなら、思い浮かぶまま書きながら、だんだん話が勝手に出来上がり、やがて次のタイトルにつながる展開が引き出されて、先につながっていくんですが、今回はあくまでプロットを書くわけです、事前に。

事前に。

ジゼンニ。

さー困った。(またか^^;)

仕方が無いので、なんとなく決まっていた設定から、主人公をどういう結末に導きたいのかを考えてみました。

簡単に言えば、主人公は最後まで生きているのかどうか。(究極!)

無論、書く以上は、なるべくならハッピーエンドが心情です。でも、すんなりいったのではわざわざ物語る意味が無い。そこには困難や挫折、裏切りや諦めなど、人生における負の要素は不可欠です。(ヲイ)


 ・起で主人公の生い立ちや社会背景を解く。
 ・承は小さな変化、何かが起きる予感を連想させる。
 ・転で事件や真実が暴露、結果、誰もが大ピンチに。
 ・結で納まる場所へ納まる。


起承転結の王道、ここにあり。

という事で、全体を序章から終章までを八つと決め、おおよそ二つずつの小タイトルをけてみました。途中で変わってもイインデス、そのくらい気軽な感じで。(笑)

そして、起承転結に割り振ったタイトルの内部に大まかながら、登場人物の行動を書き込みました。 例えば『主人公がAの口より真実を知り、呆然と立ちすくす』……とか。(笑

次に攻略すべきは、前回評価で分かった、自分のヌルイ部分の強化。


1、社会設定や世界観をしっかり描く。
2、登場人物の個性と感情をもっと出し、キャラわけを。
3、描写が少ない。

……まるで、ダメダメじゃんね。^^;;;;;;;;;;;

まずは初めの起の部分で社会背景や、主人公が生活している環境などの設定をストーリーと会話に織り込みながら、明確にすることにしました。

そして、個性的なキャラわけ。

これまでは偶発的にキャラが登場し、勝手に会話を始めてくれるので、考えた事も無かったわけですが、まさにこれが原因ではないかと思ったわけです。

そこで登場人物のキャラを一人ずつ事前に箇条書きにし、性格の差別化を設定しました。エピソードに触れる際、主人公と接触する表のエピソードを書く一方で、人の中には必ずある裏の感情を書くようにしました。
脇役であっても、その人物のエピソード上では、紛れも無く主人公なわけで、ストーリーを展開していく中で、それらを、本来の主人公の、感情の変化や成長過程にリンクしながら絡めていく、そんな感じで。

描写が少ない点に関しては、まず、描写たるものが何かを明確にすること、そして今まで書いたものを読み返し、『描写』にあたる部分に印を入れてみる……など。

とりあえず、具体的な課題を自分に与えてみようかと。

つまりはね。
プロットという骨組みを意識する事で、それまで行き当たりバッタリで書いていた言葉の羅列に、設定や流れを整頓しながら書くという作業が入ったわけです。

もちろん、教えられたとおりのプロットは構築できませんでした。細かいことは考えず、とりあえず仮に立てたタイトルの柱(プロットもどき)を意識し、前作から学んだぬるい部分を重点的に補足して書き足すことで、結果として、前作よりも(←ここ大事)小説らしい体裁に変化させようと試みたわけです。


 小説を書きたい!!

その思いは、間違いなく夢を未来につなぐ為の“ポテンシャル”となったのです。


いつ書き終わるのか自分でもよく分からない『夢』発……は、まだ続く??(笑


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