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* その6 *  小説ってナンだ?


手元に届いた一通の白い縦長の封筒。
裏書きには間違いなく角川書店と大きく書かれ、鳳凰が印刷されている。
果たしてこの中には、何と記されているのだろうか。結果はともあれ、こうして返信されたということは、少なくとも編集のプロが、あの文章に目を通したということ。これは事実である。

中にあるものは、今後、書く行為を続けていく上での、一つの指針になるはず。書かれている内容は、読むに耐えない酷いものかもしれない。いや、少なくとも周囲はあれほど面白いと言ってくれたのだから。
……けれども、やはり怖い。
期待と不安とが無差別に交差し、全身に巡る血液を打ち出す鼓動は、更に強くなる。やがて頭の中は真っ白に。
自室に続いているコンクリートの長い階段。果たして自分は今、階のどの位置に立っているのだろう?
左手に持った白い封筒には、わずかな膨らみがあった。そこには、間違いなく何らかの結果が入っている。今一番求めているもの。その膨らみに付随する『大切な夢』を潰さぬよう、無意識のうちに指先をこわばらせる自分がいる。

かつてない緊張感。この時の自分の目には、震える手元以外、もう何も映ってはいない……

なぁああああああんて、ね。(爆)

下手な文章は、つまんで捨てておくことにして。T∇Tエーン
自宅についた私は、取るものもとりあえず部屋に飛び込んで、早速ペーパーナイフを手にし開封しました。四つ折りにされた白い用紙を、怖いもの見たさで取り出す……

『カドカワエンターテインメントNEXT賞 コメントシート』

キャァーーーーーーッ!!!!!

だから、さぁ〜。^^;
評価の形式・内容など、事前の情報も全くなく、どのようなものか一切わかりませんでした。
5つある項目にそれぞれ5段階(A〜E)評価されていました。学校で学期末に頂く通知票の様な感じ。
早速黙視。……まぁ、見事な結果でした。はい。ソレデハドウゾ_^^;

♪これもC!あれもC!それもC!全部C!!

オール『C』!ッてことで総合評価も『C』!! 完璧な……『C』!!!!

……頭の中は『C』でいっぱい。どうもありがとうございました。m(_ _;)m……ハァ、ツカレタ。

評価の度合という説明書きがありまして。それによると、Aは「……プロ小説家のレベルに値する」Bは「優秀だが、まだ詰めの甘いところがある。……」Cは「実力・出来共にあと一歩……」D・Eに関しては「発想の転換を期待」だとか「小説の形をなしていないところがあまりにも目立つ」とか、かなり過酷な評価内容。

……ぎりぎりOK?(ナイアガラ汗)

少し落ちついたところで、総合コメントに目を通しました。
文頭……ぶっ飛びました。それは何故でしょう?

そこには「シナリオ形式なので、当方は小説ですから基本的に評価できません……」と書かれていたのです。

……撃沈。
この時の私。おそらくは、初期の中島みゆきの歌が最高に似合っていたと自負しています。(笑え!いや、笑ってくだされぇ〜〜〜@T∇T)
基本的に「小説でないもの」を送っていた、と言うことですね。可能性としてはE評価であってもおかしくなかった、というわけです。@。@;;;;;;
でも、ちゃんと各項目に対して、きちんとコメントが書かれている。評価対象でないはずの作品なのに。誉めるところは誉め、その上でポイントを絞った改善点が示されている。とてもわかりやすいコメントでした。おそらく「これは初心者だ」ということが、読んだ担当の方にもわかったのでしょうね。こんな基本的なミスを犯している作品にも関わらず、ちゃんと読んでくれたことが、私には伝わってきました。本当に心遣いの伝わるコメントでしたから。^^


描写の少なさ・社会背景の設定・キャラクターの個性や感情描写の弱さ等々、問題は山積です。何にせよ、私はこの結果から、大変な成果を得ました。何よりも大切なものを、です。


ちゃんと『小説』を書こう。

でも。
『小説』って……いったい何なんだ???????(ヲイ)



かくしてワタクシは、この「目から鱗!事件」以来、小説という大きな課題に翻弄される日々が始まるのでした。



ということで、まだまだ続くのよね。『幻夢草子・「夢」発……』は。(爆)^^


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