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* その2 *  初☆作品完成!


誰にも、何も言わないまま、こそこそと書き始めました。

書き方(体裁)なども、自由奔放。全てにおいてオリジナル。(苦笑
初めは、頭にあったキャラクターが勝手に動くのをただ追っているだけです。

とりあえずwordで文章を書くには、書式設定というのがあるのを知りました。
「そうだなー。とりあえず見やすければいいか」
ワードアートという、文字デザインの機能があることを知り、とりあえずこれも思いつきで決めたタイトルを、面白半分で作ってみたり。
「おぉ〜。なかなかいい感じ。ええい、副題もつけちゃえ。そうだなぁ……キャラの名前で、いいっか」
何度か遊んでいるうちに、使い方も判明。表示されているツールの役割を何とか理解するに至りました。

タイトルを作っているうちに、結果的に導入になったある二行の文章が浮かんできました。それが本来の主人公の目線。
初めは、それが主人公だったんだと、思わなかった。それに気が付いたのは、だいぶ後のことです。(初っぱなから、何の計画性もなかったのがよくわかる^^;)

この段階での文章を書く視点は、そのシーンのメインのキャラになりきった自分。自分が疑似体験して書く方が、何となくリアルな言葉に置き換わるんですな。
結構痛いシーンもあり。実際に痛い目にあったときのことを思い出しつつ、若干のオーバーアクションも入れつつ。

「ちょっとまんがチック?まぁ……いいっか。誰に見せるワケでもないし〜」

かなり気楽な感覚。ただひたすらに、文字を打つ。
頭に浮かんでいる印象を文字化し、画面に投影していく。アルファベットが日本語に変換される作業を、どんどんこなしていきます。
キリの良いところまで書いては読み返し「あ、ここ間違ってる。変換ミスじゃん。あ〜、ここは改行した方がいいね。う〜ん。この辺はもうちょっと間をおいた方がいいっしょ」などと、時間を忘れ、好き勝手に自分の感覚で「直し」に没頭。

何ページか書いていて、ふと思う。

「なんか、設定に無理あるかなぁ?いいや、これは未来なんだ。現実、こんな人間今はいないんだし。適当、適当!

本当に、思いつくままですから。

それでも、書いているうちに、自分が書いている世界の実際に触れなくてはいけない、と言うことに気が付き、これまで持っている自分の知識だけでは展開に幅がでないことを悟り始めました。
何処かで「知りたい虫」の血が騒いでいます。

持ち合わせの医療系の本だけでは限界もあり、知人に借りたり、専門書を求めて某大学横にある医療専門書店に立ち読み(医学書って、買うと高いんだもの……^^;)一般書店のわかりやすく書かれた著書を購入して、マーキングしながら、何度も読みまくる。
新聞では時を同じくして、自分の書いているお話のシーンが現実に起きるんじゃないか、というような研究が発表されていく。

「なまじ、これは将来あり得るのかもしれない。なんか気持ち悪いナァ」

そんなことを思いつつ、書きまくっていました。

そして、いつしか自分が見る夜の夢では、全く別のシーンが始まっていました。もう一人のキャラが登場したのです。
「う〜ん。これはいったい?誰?」
でも、どうやら、展開的にこの話の後に来るらしい。って事は、必然的にこのストーリーには終わりが近づいている?
ふ〜ん。なるほどね……そうか。

気が付くと、夢で見た部分はとうに書き終わっていて、その部分はまさに覚醒した自分の意志が判断し、書いていました。
ほぼ第一作目のストーリーは全容を見せ、ひとりのキャラの行く末を迷った挙げ句、数日後少しだけ切ない結末で書き終えました。

「へぇ。自分ってこんな残酷なこと、書けちゃうんだ。知らなかったな」

何だろうね、この感覚は。別にイヤじゃないんですよ。そういう自分を発見しても。

自分の内側にある、隠れた傾向を実感しても、それを客観的にとらえることが出来る、というか。
息の根を止められるキャラと、殺したくないキャラがハッキリしていて、本当だったら悪いはずなのに、実は何処か憎めない、良いヤツだったり……。
このころは、自覚していませんでしたが、キャラの裏側にある自分の願望みたいなのがあるようで。

少しだけ、自分の根底にある“感情らしいもの”が、見えてくるようでした。

もうひとつ。
決して大げさに言えるものではないのですが、既成の曲を歌ったりプレイをするとか、誰かの模写をするのは大好きだったのだ。
けれど、それまで表現することに対して、意外にも、とても臆病で、真っ白な中から自分で何かを描いていくことは到底無理だ、と思っていたので、こういう展開、ちょっと予測していなかったんですよ……。

なんかね、嬉しかった。自分の中から作っていけるものがあることに。

目に見えない自分のうちにあるものが、一つの形を表していくことに。

決してレベルの高いものではない。でも一つの形として出来た結果が嬉しかった。それに、もう次のシーンが書きたくなっている自分がいる。こういう感覚、今まで感じたこと、なかった気がする……。

「これは……やるしかないよね!」

当然の結果として、下手は下手なりの、無謀な第二作めへの挑戦は続くのであります……。




性懲りもなく、次回へ続く……@


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